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さかなの絵 〜サケ〜

「旅の果てに」

 河川回帰性が非常に強い魚で、生まれた川に正確に戻ってきます。その川特有のアミノ酸など微量の成分を嗅ぎ分けているようです。川で孵化し、5cmほどまで成長すると海に下りますが、この時の群れは川が黒くなるほどの大群でびっくりします。

 海に降ってからは、小型のプランクトンなどを食べながら徐々に成長し、成熟する頃にはイワシなどの小魚も餌にしています。海洋生活は3年前後で、川の生活は孵化後までと産卵期のみのため、ほぼ海水魚ですね。

 川幅が5mほどの小河川でも遡上してきます。そんな小さな川に80cmにもなる魚が群れで遡上してきますので、秋は異様な光景に変貌します。あの5cmしかなかった稚魚が、とんでもなく大きくなって帰ってくるのです。凄まじい迫力を感じます。

 産卵を終えた個体は死んでしまい、小さな川に巨大な死骸が数体横たわっているのをみましたが、モクズガニを中心に川の生き物にとっては大変な御馳走のようでした。

 そして、翌年の春にはまた、小さな稚魚が大群で海に降っていきます。この中のどれくらいがまた、この川に戻ってくるんだろう、、と、命の厳しさをリアルに感じさせられました。


サケについて

和名:サケ(別名:シロサケ、アキサケ、アキアジ、イヌマス、サーモン、メジカ、トキシラズ、ほか多数)
学名: Oncorhynchus keta

全長:約80cm

分布:ベーリング海やオホーツク海、日本海を含む北太平洋と北極海の一部。日本における南限は、太平洋側が千葉県の栗山川で日本海側が島根県の濁川といわれている。

生態:10月から12月にかけて河川に遡上し、産卵を行う。60日ほどで孵化し、その後50日ほどかけて卵黄を吸収し終える。その頃には5センチ弱まで成長しており、プランクトンや小型の水生昆虫などを食べる。
 徐々に海水への適応能力が発達し、4月から5月にかけて群れで海に降っていく。夏から秋にかけては日本沿岸を離れ、千島列島沿岸やオホーツク海の水温が8度ほどの海域に移動する。冬を越えるとベーリング海にも移動して水深100mから表層に分布、2歳魚の秋には40cmほどまで成長している。
 その後は、オホーツク海から北部太平洋を成熟するまで数年にわたって回遊し、短いものでは1年、長いものでは6年ほどの期間を海で過ごす。成熟後は、生まれた河川に遡上して産卵、その後数日から1ヶ月で生涯を終える。


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