魚類イラストアーカイブ

釣りへの思い

brown wooden dock
Photo by Krivec Ales on Pexels.com

 はじめまして。
 チヌをルアーで釣る「チニング」について日々研究、研鑽しています。

  • 仕事帰りの短時間でチヌを釣りたいけれど、どうやって釣れば効率がいいか良くわからない。
  • たまたまチニングルアーを投げたらチヌが釣れたけど、どうして釣れたか良くわからない。
  • そもそもチヌがどんな魚か理解して、どこにどうルアーを通したら釣れるか自分で推理したい。
  • せっかく釣った1尾のチヌを最高に美味しく料理して食べたい。

そんな人に向けて、仕事帰りの短時間でもチヌという魚を知恵で戦略的に釣ることをテーマにした釣りスタイルを発信しています。

具体的には、

  • 隙間時間のファストフィッシング(手軽な釣り)でチヌが釣れる頻度が上がる。
  • 釣りをしていない時間(仕事の休憩中や家に帰ってからの就寝前など)に戦略を考える楽しみが増える
  • 大きなチヌを釣って、子供に「お父さんすごい!」と尊敬される。
  • 美味しく料理して、家族に喜ばれる。

といったゴールを目的としています。

逆に、ただチヌがたくさん釣れればなんでも良いといった釣り方や、単純な道具のプロモーション情報などは伝えていません。

 ここで掲げている「知恵でチヌを釣る」といったテーマの背景には、大好きな釣りが急につまらなくなってしまった過去の経験が背景にあります。一度離れてしまった釣りから、新たな再発見によって本当の面白さ気付かされ、もっと追求してみたいという思いに至ったのには次のような理由があります。


釣りの楽しみの原点はおじいちゃんにもらった釣竿から

 釣り自体は、兵庫県の明石市と淡路島を結ぶフェリー乗りをしていたおじいちゃんから釣竿をもらったのが原点です。

 よく使い込まれた180センチほどのグラスロッドを片手に、ブラクリと呼ばれる根魚狙いの仕掛けでテトラポットの隙間を狙い打ちする穴釣りをひたすら行っていました。

 穴釣り自体はシンプルで簡単、テトラポットの隙間に住んでいるガシラやメバル、アイナメを主体に、ベラやウミタナゴなど一日中熱中して釣り歩いておりました。

 この穴には魚がいるのかな?あそこの窪みには大物がいそうだぞ!やっぱりいた!岩の隙間に入り込む前に引き抜かなくちゃ!ああ!これはデカイ、全然上がってこない、、重い!

 ただの岩の隙間が、釣り道具があると宝探しに変わるんですね。

 釣り糸の先から伝わってくるグググっていう振動と重みに感動し、釣れない日でもどうやったら釣れるのか、どこに魚がいるのか、どんな仕掛けやエサが良いんだろう?と想像が止まらなかったものです。


社会人になって釣りの楽しみが薄れてしまった

 社会人になってからは、都市河川や道路にアクセスの良い防波堤、砂浜でも十分大物を狙えて、子供の頃からの憧れであったチヌを釣ってみたい!、そう思ってチニング用の道具を見様見真似で揃え、会社帰りにフィールドにしばらく通いました。

 やっぱり釣り人の憧れの一つであるチヌです。まあ、釣れない。地元でも有名ポイントに通ってなんとか数枚釣り上げたものの、片思い過ぎて全然チヌに振り向いてもらえず、トボトボ手ブラで帰る日が断然多かった。

 あんまり釣れないと悲しくなってきます。

 どうしてだろうと原因を考えてみると、

  • 釣りが出来ても2時間以内と時間が少ない!残業もあるし、釣りをやる時間と回数が劇的に減ってしまった。
  • 釣りをやれる時間が少ないため、そもそも釣れる機会もグッと減った。たくさんやれないから上達も遅い。
  • 滅多に釣れないからツマラナイ、短時間の釣りなのに道具の手入れは毎回やらなきゃ。
  • 魚に出会えなくて感動できないから、釣りに行くのがだんだん億劫になってきた。
  • 自分って実は釣りが下手?って疑心暗鬼になっちゃうし。

といったことが挙げられました。

釣具情報は沢山あるんだけど、、

 もちろん、釣り情報を調べて『釣れない!』を解決すべく動きました。
 しかし、、本当に欲しい情報が見当たらなかった。つまり、自分が1尾を釣るためにどうすれば良いのか、具体的にどうすれば良いのか、どの情報が役に立つのかわからず逆に迷ってしまったんです。
 チヌが釣れました!という情報はあるけれど、ノウハウがよくわからない。また、人それぞれの意見や手法を全部検証する時間はないし、、。

 具体的にはこんな壁にぶつかりました。

  • チヌ釣りやクロダイ釣りで検索したら、チヌのエサ釣り(フカセやウキ、落とし込みなど)情報の方が断然多い。つまりルアー釣りとは毛色が違うため応用が難しい。
  • 「チニング」というキーワードで調べたら、本当に概要程度の情報しか見当たらず、道具はこれ使って!という広告がいっぱい!
  • 実際に釣れてるプロアングラーの動画や記事はあるけれど、自分が真似するには時間や環境、ポイントなど条件が違いすぎる。つまり真似が難しい、、。

 悶々として、釣れない日が続いて、やっぱり釣りからしばらく離れてしまいました。


釣りの本質的な楽しみに気づかされた

 そして、仕事は相変わらず激務。忙しく過ごしていましたが、よほど釣りにご縁があったのか、仕事の外回り先で釣りの師匠と呼べる人に出会いました。それが、今までの釣りスタイルを大きく変える転機となったのです。

 つまり、師匠はもちろん沢山釣るのですが、釣れるまでに至る過程が全く違っていたのです。


「魚の生活や習性をよく理解し、季節や地形といった環境要因も踏まえて、いかに魅力的なエサとして魚の目の前に仕掛けを届けるのか。」


 この考えを背景にしっかり持てているのかがポイントだったのです。

 今までの私は、自分都合で釣りたい時に投げたいルアーを投げ、勝手に「釣れない!」と嘆いていたんですね。

 そりゃあ、、チヌも振り向かないわ!

 つまり、本当の釣り人として不足していたことは、

  • チヌがどんな魚なのかもっと深く知ること(生態、生活史、生活環境、エサについてなど)
  • ルアーをはじめとした釣具の役割(チヌを釣るための)をちゃんと意識して使うこと
  • チヌにアプローチできる自分の生活のタイミングを知ること
  • それらを体系的に抜け漏れなくまとめ、戦略として組み立てること

でした。


大人ならではの釣りの楽しみを

 小学生の頃に感じていた釣りの感動が原点ですが、あの時よりももっとテクニカルで深い楽しみが、今だからこそ出来ると思います。

一言で表すなら、イメージする釣りです。

  • チヌが海の中でどうしているのか?
  • 今、チヌはお腹減ってるかな?
  • この季節は何を食べてるんだろう?
  • 小型のチヌと大型のチヌで快適に感じる場所は違うのかな?
  • どのタイミングで岸辺に近づいてくるのかな?

などチヌのことがもし手に取るように分かってくれば、

  • 会社帰りの短時間の釣りでもグッと釣れる確率が上がる。
  • 季節や場所など条件に合わせた戦略を自分独自に練ることが出来る。
  • 本質が見えてくると、釣り方自体を自分で発見出来る。

 といったいったことが可能になってきます。

 つまり、体系的な知識をベースに、自分で戦略を構築し、実際に釣って検証することで、どんどん理解が深まって成果が上がっていきます。

 そういったことに気付いてから、はじめて魚を釣った時の喜びが蘇ったように、改めて釣りに向き合えるようになりました。

 釣果を人と競うとか、SNSで発信するためのネタにするとか、外の目を気にしないで自分の中の「少年」のために釣りをする方がずっとずっと楽しく感じます。

 そして、同じように感じている人と釣りを追求して視野を広げ、さらに知らないチヌ釣りの一面を見てみたい。そのゴールはまだちょっと遠いかもしれないですが、ネットを通じて自分の知り得たことを発信し、知識の共有や上達の手伝いをしていきたいと思っています。


知恵でチヌを釣るというスタイル

 何はともあれ、楽しいからやる!本気で楽しむために知識と技術を身につける!

 スポーツでも芸術でもレジャーでも、この基本は同じだと思います。

 私にとって、理屈抜きに内側から面白い!って声が聞こえてくるのが釣りであり、自分が本気で楽しむために「知恵でチヌを釣る」というスタイルに辿り着きました。

 そして、その面白さを共有し、共感できる仲間と一緒に追求していきたいと思っています。

 また、その過程で出会った魚の美しさや自然との調和をテーマにお魚イラストも描いていて、サイト内で紹介しています。


釣りは、釣りだけにとどまらない

 少し釣りから飛躍するかもしれませんが、頭をしっかり使って釣りをするということは、人生全般をより豊かに楽しくする可能性があると考えています。

 釣りも仕事も人間関係も、問題があってそれを解決して進んでいくという意味で同じプロセスを辿ります。

  • 釣り

チヌを釣りたい→釣れない原因、問題がある→それを解決する方法を探したり見つけたりする→問題が解決されてもっと釣れるようになる。

  • 仕事(営業の場合)

もっとたくさん売りたい→売れない、お客さんが買わない理由がある→それを解決する方法を探したり実践する→問題が解決されればもっと売れるようになる。

 もちろん考える対象は違うのですが、実は頭の使い方としては本質的に同じなのです。

 自発的に楽しんで釣りに取り組むと、魚を釣るために思考能力が高まります。その思考能力が仕事でも人間関係でも応用できるため、一歩スムーズな人生になっていくんです。

このブログを通じて実現したいビジョン

 「一人一人が自分自身のゴールを見出し、それを主体的に実現していくこと」

 ずっと感じているモヤモヤは、外から押しつけられた価値観や評価基準にはめられていたこと、また受動的な生き方をしてしまっていたことだと痛感しています。でも、だからといって会社を辞めるとか、仙人みたいに世間から離れるといったことでもないと思っています。多様な価値観や基準の中にいながらも、それと矛盾した自分自身の指標を真っ向からぶつけ、ぶつかった先の考えや体験に納得して主体的に選択していけることが本当に大切だと。

 そのためには、ある意味一人一人が事業家精神を持つ必要があると思っています。自分の特性と世の中の課題、それを解決するユニークなソリューション。それらが形になり、機能することで流されるだけの人生から脱出できるんだろうなと。

 釣りは、それらのしがらみから抜けつつも、戦略的に自由に考える最適な訓練になると思います。他人や常識にとらわれない発想を釣りで培い、人生のゴールを釣り上げる名手になれる可能性が釣りにあると信じています。

あなたも知恵を絞った先で、最高の1尾に出会ってみませんか?

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