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インフレータブルカヤックにアウトリガーを装着する方法

記事の内容

 インフレータブル カヤックにアウトリガーを装着する方法と、効果の実証についてまとめました。船体に穴を開けられないため、どうやればロープなどで固定できるのか試行錯誤し、有効な使い方がわかったので紹介します。

 初めてカヤックに乗ったとき水面を切って進む爽快感に感動した反面、陸から離れて沖に漕ぎだすリスクも垣間見えました。

 転覆しうる、、というリスクです。

 
 調べてみると、カヤックはそもそも転覆ありきで訓練を積むのが普通のようです。

 

 でも、転覆したくない!

 

 ということで、

  • カヤックにアウトリガー装着を考えている人
  • インフレータブルカヤックにどうやって装着するか考えている人
  • 実際に装着したらどうなるか知りたい人

に向けて、実際にやってみた経験を共有します。


インフレータブルカヤックにアウトリガーを装着

 船体に穴を開けずに、ロープを駆使してアウトリガーを装着しました。

アウトリガーとは

 サイドフロートともいいます。

 縦に細長いカヤックは横の揺れに弱いため、自転車の補助輪のように転覆しにくくするものです。

 カヤックの種類に合わせてアウトリガーも複数販売されていますが、せっかくインフレータブルタイプのカヤックのため、アウトリガーもインフレータブルタイプにしました。


LIXADA ボート カヤック 釣り適用 アウトリガー 

出典:amazon.co.jp

アウトリガーの装着方法

 ハードタイプのカヤックと違ってインフレータブルカヤックは船体に穴を開けることが出来ません。
そのため、アウトリガーの装着は専用パーツを船体に接着するなど特有の工夫が必要になります。

 今回は専用パーツが手に入らなかったため、ロープなどをうまく活用して装着してみました。

 また、装着位置はパドリングの邪魔にならないところにします。


 特に、インフレータブルのためパドルが接触して破いてしまったら大変です。

 使用した道具は、

  • 直径5mmのクライミングロープ
  • 180cmのシュリンゲ
  • 百均で買った肩ひもベルト2本

です。


 クライミングロープとシュリンゲを船体の下に通し、トラッカーズヒッチなどを使って締め上げて固定します。
 これだけだと、船尾の方に向けて細くなっていることから引っこ抜けてしまいます。

 そのため、肩紐ベルトも使って固定します。

肩紐ベルトはリガーが船体後方に抜けるのを防ぎます。
肩紐ベルトはアウトリガーと座席の間をつなぎます。

アウトリガーのメリットとデメリット

 とにかく転覆したくない一心で装着したアウトリガーですが、過信しすぎないようにメリットとデメリットをまとめてみました。

メリット

  • 横揺れに強くなって、転覆しにくくなる。
  • アウトリガーによって支点が増えるため、カヤックが安定化する。

デメリット

  • アウトリガー自体の抵抗がそれなりに大きく、スピードが落ちる。
  • それでも転覆したら、戻すのが非常に難しくなる。

 アウトリガーを装着しても転覆するような波の強い日には出艇しないように、無理をしないことでデメリットは低減できそうですね。

アウトリガーをつけて出艇してわかったこと

 ワクワクドキドキしながら、乗り味を試してみました。

横揺れに対して強く、安定化する

 期待通りカヤックが安定化しました。

 横波に対してもしっかりアウトリガーが支えとなって、転覆につながるような揺れを抑えてくれていました。

 また、自分で左右に揺すってみても、リガーなしのときのような倒れ込む感じはなくなってました。

アウトリガー自体が抵抗になってちょっと進みにくくなる

 一方で、アウトリガーが水面に接触しているため、なかなかの抵抗が生じます。

 ちょっとした重りを引きずっているような感じですが、それが安定化の代償となってます。

 そのため、早い流れに捕まった場合は足かせになる可能性があります。

転覆しないわけではないが、、

 アウトリガーの設置位置は、パドリングの邪魔にならないように後方になります。

 そのため、斜め前方に対してはやや転覆しやすくなってしまいます。しかし、確実に転覆に対して強くなっていることはメリットと感じました。

 大切なことは、アウトリガーをつけても転覆しかねないコンディションで出艇しないことです。波、風、沖の海流などを読めるようになってから、沖出しするのが無難ですね。

 それでも、沿岸域や湖などオカッパリでは狙えないポイントが劇的に増えます。

まとめ

 インフレータブルカヤックにアウトリガーを装着して、使用感を確かめてみました。

 カヤックの安定化と転覆防止効果がある反面、抵抗が増えてスピードダウンと、もし転覆した場合にリカバリーが困難になるデメリットも見えました。

 巨大な海原に、小さな小舟に乗って漕ぎだしているということを忘れずに、安全をしっかり確保出来るコンディションを選んで快適なカヤックフィッシングを楽しみましょう!




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